国立新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東京電機大学は、グループコミュニケーション時の人の表情などの映像と音声、センサーで感知した身体の動きをデータ化し、大学や企業の研究機関向けに提供を始めた。次世代AI(人工知能)システムの設計に利用可能な世界初のグループコミュニケーションデータセットで、次世代AIやロボットの研究開発を加速させると期待されている。

 東京電機大学によると、データには東京電機大学2年生6人と社会人6人が実施したディスカッション計100分の映像や音声、身体の動きが収録されている。映像は計6台のカメラ、音声は参加者が装着したヘッドセット、身体の動きは参加者の頭と胸部、両上腕部の計4カ所に取り付けたセンサーで感知した。

 発言やジェスチャー、視線などの行動に対し、ラベル付けがなされており、データを受け取った研究機関が会話分析できるだけでなく、AI機械学習のデータとしても活用できるようにしている。

 コミュニケーション行動の研究を進めるためには、より多くのデータセットを収集し、比較検討することが必要になる。このため、東京電機大学は同一規格のデータ収集を目的とするコンソーシアムを設立した。

 東京電機大学のほか、東京農工大学、湘南工科大学、豊橋技術科学大学など10大学以上の研究者が賛同している。東京電機大学は他の教育研究機関にも参加を呼びかける方針。

参考:【東京電機大学】世界初、顔データまで含めたコミュニケーション解析用データセットを公開

豊橋技術科学大学

多文化共生・グローバルキャンパスを実現し、世界に通ずる技術科学大学を目指す。

技術科学の教育を通じて、豊かな人間性、グローバルな感性及び自然と共生する心を併せ持つ先導的な実践的・創造的技術者・研究者を育成します。 次代を切り拓く技術科学の研究と地域社会との連携を強化し、これらを通じて、世界に開かれたトップクラスの工科系大学を目指します[…]

東京農工大学

農学、工学の視点から「持続発展可能な社会の実現」に向けた課題解決を目指す国立科学技術系大学。

東京農工大学は1949(昭和24)年に東京農林専門学校と東京繊維専門学校が統合して設立されました。しかし、その起源は明治7年(1874年)に設立された内務省農事修学場と蚕業試験掛にまでさかのぼります。現在では農学部と工学部からなる唯一の国立大学としてこれらの知[…]

この記事が気に入ったらおねがいします。

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。