玉川大学(東京都町田市)の芸術学部アート・デザイン学科と工学部デザインサイエンス学科の学生有志は、町田市と連携し、容器包装プラスチック分別に関する効果的な周知啓発方法を共創するプロジェクトを始動した。
学校法人玉川学園は、まちだ3R賞(町田市が一般廃棄物の減量や適正排出に積極的かつ組織的に取り組んでいる事業所を表彰する制度)を3年連続受賞している。2024年3月には町田市主催の環境イベント「まちだECO to(いーこと)フェスタ2024」にて教職員・学生たちがワークショップを担当するなど、積極的に地元・町田市で環境への取組みを行っている。
町田市は横浜線以南地域において2016年度から容器包装プラスチック分別に取り組んでいるが、協力率が35%にとどまっており、さらなる啓発が課題となっている。2026年度からはこの取組みを町田市全域で展開する計画があることから、町田市の環境資源部 環境政策課が玉川大学に「市民にごみ分別の意識向上を促すため学生の力を取り入れたい」と依頼。本プロジェクトが立ち上がった。
7月13日にキックオフミーティングを終えた学生たちは環境政策課の職員と協力して容器包装プラスチック分別に関する知識のインプットや現場の見学などを進めており、8月からはワークショップなどを開催し具体的なイメージを構築していく予定。学生たちの斬新なアイデアと、町田市の行政力と経験が融合することで、従来の啓発方法では到達できなかった層へのアプローチや、町田市民の心に響く新しい周知啓発方法が生まれることが期待される。
参加学生からは「容器包装プラスチックの分別という、やらなければいけないけど少し難しいと感じてしまいそうなことを町田市民の皆さんがわかりやすくできるように、大学での学びを活かしながら精一杯取り組みたいと思います。」といった意気込みが聞かれた。