2025年4月24日、和歌山市は大学進学や就職にともなう若者の県外への流出を抑えようと、2018年度から市内中心部の好立地に5大学を誘致してきた。このうち、4つの大学をこの春に卒業し就職した257人のうち、県内での就職は82.1%にのぼったことを報告した。
和歌山市内の私立大学には、東京医療保健大学 和歌山看護学部、和歌山信愛大学、宝塚医療大学 和歌山保健医療学部、和歌山リハビリテーション専門職大学がある。この4大学の2024年度の就職者は257人で、速報値で211人が県内に就職。県内就職率は82.1%で、2021年度に初めて卒業生を輩出してから4年連続80%以上となった。県内就職者の7割は女性で、特に看護系では9割を占めており、県内でエッセンシャルワーカーとして定着している。
また、国立の和歌山大学、県立の和歌山県立医科大学も含めた市内大学全体の県内就職率については、2018度は28.3%だったが、大学誘致の取組により年々増加し、2023度は41.9%(就職者1,101人中461人)と約14%増加した。
今後も、和歌山市は、学生が地元で学び地元で働ける環境のさらなる充実のため、大学等の誘致に取り組むとともに、まちと学生をつなぐことにより、「地学地就」の実現を目指していく。
参考:【和歌山市】誘致大学の県内就職率が4年連続80%以上に ~エッセンシャルワーカーとしての女性の県内定着が進んでいます~(PDF)