1919年に創立し、甲南大学を1951年に開学した甲南学園が、創立100周年を迎えた2019年4月21日に記念式典・祝賀会を行った。

 神戸ポートピアホテルで行われた記念式典は約1400人が来場し、盛大に執り行われた。大倉流小鼓方十六世宗家で人間国宝の大倉源次郎氏による能「石橋」で幕を開けた。

 甲南学園の𠮷沢英成理事長は、式辞で「デジタル文明に人間的な豊かさを持たすには、直接的なフェイスtoフェイスの関係を豊かにすることが重要になる。教育の場において、学生と教員間、学生間のコミュニケーションを豊かにし、質において人物教育率先のクオリティリーダーを目指していく」と語った。

 来賓祝辞に続き、100年の伝統と歴史を伝える記念映像の上映が行われ、最後に全員起立して甲南学園歌を斉唱して閉幕となった。

 続いて行われた祝賀会には約1200人が集まり、華やかな雰囲気が会場を包んだ。祝賀会はトランペッター黒田卓也氏によるJAZZセッションで幕を開け、長坂悦敬大学学長の挨拶をはじめ、来賓祝辞、鏡開き・乾杯、祝電披露、歓談と進行した。山内守明高等学校・中学校校長の挨拶、学園歌斉唱で閉会となった。

 甲南学園の創立者、平生釟三郎は、慶応2(1866)年加納藩士の三男として現在の岐阜市に生まれた。苦学ののち東京商業学校(現在の一橋大学)を優秀な成績で卒業し、兵庫県立神戸商業学校(現在の兵庫県立神戸商業高等学校)の立て直しや東京海上火災保険株式会社の事業を盛り返し成功させたのち、財界を引退。大正8年(1919年)私財を投じて甲南学園を設立した。

 「凡ての人は皆天才」、生徒それぞれの天賦の才を伸ばすことが教育の使命である、という平生の教育理念は脈々と受け継がれ、ミディアム規模ならではの人物教育を徹底的に志向し、有為な人材の輩出に取り組んでいる。

参考:甲南学園創立100周年記念サイト

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大学ジャーナルオンライン編集部

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