東北大学と、落合陽一筑波大学准教授らが代表取締役を務めるピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、東北大学発の先端テクノロジーを社会課題解決に繋げていくことを目指し、新たな技術移転スキームによる共同研究の基本契約を締結した。

 大学の研究成果を事業化する際、特許出願やノウハウ秘匿など知財面のケアが重要になる。さらに大学と企業が共同研究を行う場合、発明をはじめ研究成果に関する権利交渉や契約条項の調整、両当事者における意思決定手続きに非常に多くの時間が費やされてしまう。

 この共同研究においては、東北大学の技術シーズを連続的かつスピーディに利用できるよう、共同研究成果及びその知的財産の100%をピクシーダストテクノロジーズに予約承継する新たな技術移転スキームを構築する。これにより、共同研究実施における権利交渉や意思決定手続きの円滑化・迅速化を可能とする。

 今後は、東北大学のハード系先端技術とピクシーダストテクノロジーズのソフトウェア技術を掛け合わせ、社会課題解決につながる「空間情報化」技術を開発していく。新たなスキームを取り入れた共同研究により、東北大学で研究された技術シーズを、ピクシーダストテクノロジーズがスピード感をもって地方自治体や企業と連携して社会実装することで、様々な社会課題の解決を目指していく。

 ピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、筑波大学准教授の落合陽一によって2017年に設立されたベンチャー企業。開発中の製品には、特定の人の耳元など空間の任意の位置に音を届ける焦点スピーカーや、介護施設向けの自動運転車いす等があり、大学発のテクノロジーで地方自治体や企業、障がい者などが抱える課題を解決すべく、視覚・聴覚・触覚領域の製品・サービスの開発に取り組んでいる。

参考:【ピクシーダストテクノロジーズ株式会社】連続的な社会実装を目指す共同研究の基本契約を締結 東北大学発先端技術による社会課題解決へ

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