2020年3月19日、国際教養大学は授業開始日を4月20日に繰り下げ、全てオンラインで授業を実施すると発表した。当初、4月9日からの授業開始にあたり新入生は4月1日に入寮するようアナウンスしていたが、全学生が原則として自宅での履修に変更となる。

 国際教養大学は新入生全員に1年間の学生寮の入寮を義務付けており、学生全体の83%が共同生活を送っている。また世界各地の留学生が年間200人以上滞在し、講義をはじめ、グループワークなどの学内外の活動を行っている。こうした環境により新型コロナウイルスの感染リスクが高まることへの懸念と、交換留学制度を敷く海外提携大学がオンラインによる遠隔授業を実施するにあたり同様の履修環境を提供するため、今回の決断に至った。

 鈴木典比古学長はホームページで「秋学期以降、情勢が落ち着きましたら、キャンパスで共同生活を送り、通常の講義形式とすることとしますが、学生の皆さんの健康と安全を第一と考え、このような苦渋の決断をしたところでありますので、皆様の御理解と御協力をお願いいたします。」とコメントしている。

参考:【国際教養大学】2020年春学期の授業体制について

国際教養大学

秋田発、世界基準の国際教養教育は更に進化。リベラルアーツは一歩先へ。

国際教養大学は、すべて英語の少人数授業、多文化共生キャンパス、海外留学、寮生活を通して、世界とあなた自身の未来を切り開く力を育成。リベラルアーツ教育では「応用国際教養教育(AILA)」を導入し、不確実性が増していく時代に求められる「統合知」と「人間力」を養い、[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。