中央大学文学部は2021年度4月より「学びのパスポートプログラム」を新設する。文学部人文社会学科に設置されている13専攻の学問領域を自由に横断して学修するというもので、入学時に「社会文化系」と「スポーツ文化系」のどちらかを選択して所属する。
社会文化系・スポーツ文化系合わせて入学定員は50名。出願時ではなく入学手続きの際にどちらか系統を選択し、4年間所属する。学生は所属する系統において、自らの関心に基づいたオリジナルカリキュラムを作成。その成果を最終的に卒業論文あるいは卒業課題研究へとつなげていく。
社会文化系では、科目と科目のつながりを自ら発見しながら、多様な物の見方や考え方を身につけることを目指す。学修領域としては、国際関係、世界遺産、ダイバーシティ、ミュージアム、舞台芸術 など。ミュージアムに関わる歴史学、美術史を学んだり、世界遺産を政治・法といった観点から学ぶなど、複数の学問領域に関心がある人、異なる意見に耳を傾けながら自分の考えを作り上げたい人、ボランティアや留学などに興味のある人を歓迎する。
スポーツ文化系の学修領域としては、スポーツ文化やスポーツ指導、アウトドアなど。年齢・性別・言語・国境を越えて共有できる「スポーツ文化」を多角的な視点から分析し、「世界言語」としてのスポーツ文化を共に学ぶ。スポーツを文化資源として活用し、国際化時代における地域社会の発展につなげていくための制度や、組織づくりのコーディネーターとなる学生の育成を目指す。