公益社団法人東京広告協会では、大学生自らリサーチする“大学生意識調査プロジェクト”が行った「大学生のSNSを使った生活行動」の調査結果を発表しました。

 大学生意識調査プロジェクトとは、首都圏5大学の広告・マーケティング担当教授のゼミ学生で構成するグループが実施する“大学生による大学生の意識調査”で、1995年から続いているプロジェクトです。調査の企画・実施・分析など、すべて大学生自らが行い、東京広告協会は、調査や集計技術などの指導および助成を行っています。

 今回の調査テーマは「SNSを使った生活行動」。大学生のSNSの利用背景、特に、自撮りなど大学生が多く利用する「写真」に着目し、「写真」・「SNS」・「人間関係」の3つをキーワードとしてSNS時代の大学生の行動モデルを明らかにすることを目的に行われました。調査期間は、2015年7月14日~7月31日、調査対象は、青山学院大学、駒澤大学、上智大学など首都圏にある6つの大学に在籍する大学生1~4年の男女816名。

 調査によると、友達とのつながり方については「多数の友達と浅く幅広くつながりたい」と回答した人が28.9%、一方「少数の友達と狭く深くつながりたい」と回答した人が71.1%。また、最もよく使うSNSツールはLINE99.5%、ツイッター92.4%、フェイスブック70.6%の順で、最近人気の画像投稿・閲覧サービス「インスタグラム」は63.3%でした。これらの結果から、大学生意識調査プロジェクトは、SNSが大学生にとって世の中と広くつながるためではなく、身近な友人と狭く深くつながるための“Small” Networking Sreviceになっており、携帯電話で撮影した写真を加工・投稿することで親交を深めたり、自らの生活の充実ぶりをアピールする“フォト充”志向だと分析しました。

参考:【公益社団法人東京広告協会】大学生意識調査

大学ジャーナルオンライン編集部

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