英語4技能テスト「IELTS(アイエルツ)」の共同所有機関であり留学支援事業を行うIDP Education(本社:オーストラリア・メルボルン)は2020年4月、英語圏の大学等に留学を予定しているアジアの学生を対象に、「コロナ禍での留学計画」に関するアンケート調査を実施した。

 

 調査はインターネットで行い、英語圏(オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、アメリカ)の高等教育機関に留学予定の72か国(56%がインド人、その他アジア圏)の22~29歳に実施し、6,954人の有効回答を得た。期間は2020年4月17日~28日。

 調査の結果、69%が入学許可を得ている英語圏の大学に予定通り留学を希望しており、留学中止を検討している学生は5%、現時点での計画は未定との回答者は26%だった。

 なお、オンライン留学でも構わないと答える学生はわずか10%。留学先に渡航して、対面授業を希望する学生が多く「授業が再開されるまで留学を延期する予定」と答えた学生は最多の38%、次に31%が「対面授業に移行する前提であれば、オンライン授業を受ける」と答えた。

 オンライン授業を受けることに対しての不安点を尋ねたところ、約7割が「留学を通して期待していた国際的な経験が得られない」点を挙げた。やはりアジア圏の留学生の多くは、留学先の現地での生活やキャンパスライフで得られる国際的な経験を、大学の授業を通した学びと同じぐらい重要視していると言える。

参考:【IDP Education Japan合同会社】International student crossroads, demand for on-campus education amidst COVID-19

大学ジャーナルオンライン編集部

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