オンライン授業について各大学で様々な課題が検証されているなか、より面白く臨場感、参加感のあるオンライン授業ができるプラットフォームの開発および教育方法論の確立を目指し、近畿大学がVR空間を用いた授業コンテンツを開発した。成果の第一弾として、2020年9月27日開催のWEBオープンキャンパス「CLOSE CAMPUS」にてVR空間を用いたオンラインコンテンツを公開する。
近畿大学は2020年5月15日から全学横断で「”オール近大”新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」を実施。総合大学と附属学校等の全教職員から関連研究や支援活動の企画提案を募り、72件、約1億3千万円の研究費をかけて研究等を行っている。
今回の取組みもその一環で、総合社会学部の岡本 健准教授が中心となり、株式会社テンアップのオンライン授業ツール「VRschool」を活用し、『自由自在』シリーズなどの教材開発で知られる株式会社増進堂・受験研究社が撮影と授業デザインを担当している。
このコンテンツは、360度カメラで撮影した教室をVR空間に作り、教員や学生の分身となるキャラクター(アバター)を配置し、学生はキャラクターを通して授業に参加できるというもの。VR空間の教室は360度自由に視角を動かせるため、教室にいる臨場感も味わえる。簡単な操作で画面上に必要なデータを映し出すことができるので、教員も便利に活用できる。今回公開するコンテンツでは、近畿大学の実学教育拠点である「アカデミックシアター」をVR空間で紹介する。