大学入試のあり方を議論する文部科学省の有識者会議は、2024年度以降の大学入学共通テストで実施するかどうかを検討していた記述式問題を見送る方向で一致した。公平性や採点の正確性の確保が困難という理由で、各大学の個別入試で導入を促す。

 文科省によると、有識者会議では座長代理の川嶋太津夫大阪大学高等教育・入試研究開発センタ―長がこれまでの意見を集約した資料を提出した。これに対し、委員から「課題が容易に解決できない。個別入試での出題を促すしかない」とする意見が多く出され、見送りの方向性について異論が出なかった。

 2024年度以降の大学入学共通テストの概要は、文科省が今夏にも示す見通しだが、見送りの方向で最終結論が出そうな状況になった。

 各大学の個別入試では、国公立大学の99%、私立大学の54%で記述式問題が導入されている。文科省が全国の大学を対象に実施したアンケート調査では、「大学入学共通テストで出題すべき」と答えたのは15%で、58%が「個別入試で充実させるべき」と回答していた。

 記述式問題は大学入学共通テストの目玉として2020年度から導入される計画だったが、公平性や採点の正確性の確保が担保できていないとして先送りされ、2024年度以降の導入の是非が有識者会議で検討されてきた。

参考:【文部科学省】大学入試のあり方に関する検討会議(第24回)配布資料

大学ジャーナルオンライン編集部

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