株式会社マイナビは、大学1年生から4年生(18歳~23歳)を対象とした「2021年大学生のアルバイト実態調査の結果を発表した。本調査は今年で3回目(回答数:1,346名)。

 調査によると、大学生が現在アルバイトをしている割合は62.9%で、2020年の71.8%と比較して8.9pt減少。一方、これまで一度も就業経験がない割合は11.8%と、2.2pt増加(2020年:9.6%)した。現在働いていない人のうち、アルバイトをしたい人の割合が前年より増加しており、コロナ禍でアルバイトをしたくてもできなかった大学生が増加したと推察される。

 現在アルバイトをしている大学生の1日あたりの労働時間について、6時間以上の割合は「長期休み中のアルバイト」では38.4%、「学期中のアルバイト」では20.7%。いずれも前年と比較して減少しており、人手不足の緩和や時短営業等が影響し、大学生の長時間労働割合が減少したと見られる。

 現在アルバイトをしていない大学生に、アルバイトをしていない理由を聞いたところ、「なんとなく働きたくない」が27.5%と最も高く、「プライベート、習い事・趣味・社会活動を大事にしたい(22.4%)」「学校生活、学業・部活などとの両立が難しい(17.7%)」と続いた。前年に最も高かった「学校生活との両立が難しい」は14.6pt減少。一方、「その他(自由回答)」が前年より5.5pt増えたが、そのうち約半数は感染対策やアルバイト先の休業など、新型コロナウイルスの影響によるものという回答であった。

 オンライン授業の導入など学校で過ごす時間が減ったため、学校生活を理由にアルバイトをしない大学生は前年より減少し、新型コロナウイルスの影響を受けて非就業者となった大学生や、お金を使う機会が減ったことにより、働く明確な理由がなくなった大学生が増加した様子がうかがえた。

 コロナ禍で「アルバイト選びの基準が変わった」と回答したのは29.3%。具体的に変化した基準としては、「感染対策」に関する項目、人と接する仕事を避けるなど「仕事内容」に関する項目、安定的にシフトに入れるかなど「収入」に関する項目、「勤務場所」に関する項目があげられた。

参考:【株式会社マイナビ】「2021年 大学生のアルバイト実態調査」を発表

大学ジャーナルオンライン編集部

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