大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」開業等により賃貸住宅不足が深刻化しているのを受け、名桜大学(沖縄県名護市)は賃貸住宅を契約できなかった新入生らに対し、学内の宿泊研修施設を一時貸し出して対応した。
名桜大学には2,386名の学生が在学しており(2025年5月1日時点)、約半数を全都道府県からの県外出身者が占める。また沖縄県内であっても中部・南部からは通学が難しいため、在学生の約8割が名護市内で一人暮らしをしている。
大学周辺の学生向け不動産物件は、卒業生の退去と新入生の入居が入れ替わる形で賃貸されているため、これまで供給不足に陥ることはなかったが、2024年度より入学までに住居が見つからない学生を対象に、キャンパス内の宿泊研修施設を一時貸し出す特別措置を開始した。
貸し出しているのは、キャンパス内にあるワンルームタイプマンション形式の留学生センターとコンドミニアムタイプの滞在型研修室がある北部生涯学習推進センター。2025年度入試に合格した新入生のうち最大で約40人が利用した。
名護市は沖縄本島北部にあり、人口約6万5,000人。沖縄県宜野湾市の米海兵隊普天間飛行場移設工事で大勢の作業員が住宅を借りているのに加え、隣接する今帰仁村にまたがって大型テーマパークのジャングリア沖縄が7月に開業したことで、多くの従業員が名護市内で賃貸住宅を契約し、住宅不足が一気に深刻化した。
名桜大学によると、テーマパークや辺野古周辺関係の工事は順次終了する予定で、こうした工事関係者が退去していくことで、賃貸物件不足の問題は順次解消される見込み。現在宿泊研修施設に入居している学生も、8月末までに全員退去して一人暮らしを始めることになっている。大学は名護市、北部広域市町村圏事務組合と三者で住宅対策を行っており、入学生の要望を聞きながら今後も柔軟な対応を検討していく。
なお、2025年8月30日(土)、沖縄県の国公私立大学7校が合同で「美ら島で学ぼう!沖縄県内大学・短大フェスタ in 東京」が開催される。各大学担当者による個別相談のほか、テーマ別の講演も実施。名桜大学も参加し、国際学部と人間健康学部のブースを設ける。
<美ら島で学ぼう!沖縄県内大学・短大フェスタ in 東京>
日時:2025年8月30日(土)10:00~16:00
会場:連合会館(千代田区神田駿河台3-2-11 JRお茶の水駅から徒歩5分)
対象:沖縄をはじめ、異なる地域での学びに関心を持つ中高生とその保護者、教職員
費用:無料
申込:入退場自由、予約は不要だが、事前登録しておくとスムーズ(大学の講演ブースも優先案内)
内容:沖縄県の国公私立大学・短期大学の説明会ならびに個別相談
参加大学(50音順):沖縄大学、沖縄キリスト教学院大学、沖縄キリスト教短期大学、沖縄国際大学(資料参加)、沖縄女子短期大学、名桜大学、琉球大学
参考:【名桜大学】新入生の住まいサポート ~学内宿泊施設一時貸出~
【KEIアドバンス】沖縄県内の大学・短大が東京に大集結! 進学説明会 in 東京(@お茶の水)【沖縄県後援】