金沢大学は11月に開催する数学コンテスト「第5回日本数学A-lympiad(エーリンピアード)」の参加申し込み受付を始めた。実社会で起こりうる世界的課題に全国の高校生チームが卓越した数学力で挑戦する大会で、最優秀賞と優秀賞を受けた2チームは2023年3月にオランダで開催予定の世界大会「Math A-lympiad」に日本代表として参加する。
金沢大学によると、日本数学A-lympiadは単に数学の知識や技能を競い合うものではなく、世界的課題に関係する問題の解決方法を高校生チームが数学の知識を活用して提案するコンテスト。出題は英語で行われ、社会にとってより良い解決策であるかどうかが評価される。第4回日本数学A-lympiadでは、奈良県河合町の西大和学園高校が最優秀賞を獲得したが、優秀賞を受けた北海道江別市の立命館慶祥高校がMath A-lympiadで世界1位に輝いている。
入賞者には金沢大学の超然特別入試の出願資格が与えられる。超然特別入試は数学で特異な才能がある生徒を対象とするA-lympiad選抜と、文学で特異な才能を持つ生徒が対象の超然文学選抜があり、入賞者はA-lympiad選抜に出願することができる。
参加申し込みの受付は10月末まで。大会は参加チームが所属する各高校で行われ、担当教員が回答を金沢大学に提出する。