タイの関連会社が医療用大麻を栽培するサイアムレイワインターナショナルは、岐阜大学大学院医療系研究科の手塚健一准教授と農業の産地偽装問題解決にブロックチェーンを活用する共同研究を始めた。
サイアムレイワインターナショナルによると、タイでは大麻の違法栽培、販売、模造品・偽造品の流通が問題になっている。これを解決するためにブロックチェーンを使って製品から産地を追跡できる産地証明を開発、一般消費者の健康を損ないかねない悪質業者・農家と健全な業者・農家を見分けられるようにして業界の健全化を図る。
研究期間は7月から1年間。サイアムレイワインターナショナルはこの間、産地の追跡だけでなく、品質管理や品質証明でも岐阜大学と共同研究を進め、医療用大麻以外の農業分野全般で新たなスタンダード確立を目指すとしている。
タイでは古くから大麻を病気の際に石うすですりつぶして体に塗るなど、ハーブ系の伝統医療品として使用していた。2019年に医療目的の大麻仕様が合法化され、2022年6月に栽培が自由化されている。サイアムレイワインターナショナルの関連会社であるサイアムレイワは2020年にタイのブリラム県で設立され、2022年から大麻の栽培に入っている。
参考:【岐阜大学】医療大麻の(株)サイアムレイワインターナショナルと岐阜大学ブロックチェーンを活用した産学共同研究を本格開始