2025年度より4つの県立高校に附属中学校を新設し、併設型中高一貫校とする愛知県では、2024年12月9日、県立附属中学校の入学者選抜の志願者数を公表した。志願倍率が最も高くなったのは、明和高校附属中学校(普通コース)の約17倍。
中高一貫教育の導入の狙いは、将来の予測が極めて難しい社会や時代において、答えのない課題に対して失敗を恐れずチャレンジし、社会に変化を起こす「チェンジ・メーカー」を育てること。2021年12月に「県立高等学校再編将来構想」を策定し、2022年7月に探究学習重視型の第一次導入校4校を決定している。
初年度の志願者数は明和高校附属中学校の普通コースが定員80人に対し1,364人(志願倍率17.1倍)となり、4校の中で最も多くなった。公立の中高一貫校では全国初となる明和高校附属中学校の音楽コースは定員20人に対して36人(1.8倍)。刈谷高校附属中学校の普通コースは定員80人に対し818人(10.2倍)、半田高校附属中学校は定員80人に対し395人(4.9倍)、津島高校附属中学校の国際探究コースは定員80人に対し165人(2.1倍)となった。
4校の入学選抜試験1次選抜の適性検査は、2025年1月11日(土)に行われる。適性検査は、小学校学習指導要領の範囲内で複数の教科を組み合わせた内容とし、知識・技能を活用した思考力、判断力、表現力等を適切に測ることができる問題としている。1月15日に1次合格者の発表、2次選抜として1月18日(土)に個人面接を実施、1月24日(金)に合格発表が行われる。
2026年度には、探究学習重視型の第二次導入校として、豊田西高校附属中学校(普通コース)、時習館高校附属中学校(普通コース)、西尾高校附属中学校(国際探究コース)の3校の新設が決定している。