大阪大学と紀伊国屋書店、パナソニックコネクトは、大阪府豊中市の大阪大学総合図書館など大阪大学附属図書館4館に顔認証システムと連携した入館ゲート、自動貸出返却装置を導入する。入館ゲートは5月、自動貸出返却装置は秋から順次稼働する。

 大阪大学では2024年に、在学生と教職員約3万人だけでなく受験生、卒業生・教職員OBを含めた生涯的なID活用を想定した統合ID基盤「OUIDシステム」を構築。2024年4月に顔認証入場管理システムを構築し、顔認証による入退館ができる建物や会議室等を順次拡大している。

 今回、これを総合図書館のほか、大阪府吹田市の生命科学図書館、理工学図書館、大阪府箕面市の外国学図書館の入館ゲート、自動貸出返却装置と連携させ、顔認証による入館および図書の貸出を実現して利用者の利便性向上につなげる。

 大阪大学附属図書館は年間の入館者数が延べ95万人を超え、貸出図書は33万冊を超える。貸出には学生は磁気付きの学生証ができるが教職員等は図書館利用者票を申請する必要があり、図書館職員にとって利用者票等の発行や管理業務の負担が大きかった。今後は学術論文等のオープンアクセス等、新たな図書館サービスの展開などに人的リソースを振り分け、利用者・管理者双方にとっての付加価値を創出する図書館DXを実現するとしている。

参考:【大阪大学】大阪大学附属図書館全4館に世界最高水準の顔認証を導入、 国立大学初、入館ゲートと自動貸出返却装置を顔認証で利用可能に ~学生・教職員約3万人の快適な図書館利用を実現~(PDF)

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