立教大学は2021年度入試から一般選抜に英語民間試験を全面的に導入することを決めた。「読む」「聞く」「書く」「話す」の英語4技能を積極的に評価するのが狙いで、学力を多面的に問う入試に切り替える。
立教大学によると、英語民間試験は現在、グローバル方式の入試だけで活用しているが、2021年度入試から全学部で英語民間試験のスコアを得点化し、合否判定に活用する。これに伴い、独自の英語試験は実施しない。文学部だけはこの方式の入試とは別に独自の英語試験と国語、選択科目による試験日を設ける。
大学入学共通テストの成績だけで合否を判定する入試も実施するが、英語民間試験のスコアを提出することができる。この場合、スコアを得点に換算した数字と大学入学共通テストの得点の高い方を合否判定に利用する。
利用できる英語民間試験はケンブリッジ英語検定、英検、GTEC、IELTS、TEAP、TEAPCBT、TOEFLiBT。一般選抜の試験月からさかのぼって2年以内に受けて取得したスコアが有効となる。
さらに2021年度入試からは現行で全学部日程と個別学部日程の最大2回となっている受験機会を最大5回(文学部は6回、理学部は2回)に拡大する。
立教大学は21世紀の社会をリードするグローバルリーダーの育成を目標に掲げ、英語4技能に秀でた学生の入学を促している。このため、4技能を適正に測定することができる英語民間試験の全面活用が効果的と判断した。