東京家政学院大学生活文化博物館(東京都町田市)では、2015年11月9日~2016年2月5日まで、移管資料展※「うっとり・・・レース 一本の糸からつくる美空間」が開催されています。
レースは、16世紀以降、ベルギー、イタリア、フランスなどヨーロッパを中心に発達し、地域や国よって特徴的な技法が生まれ、様々な技法を駆使してつくられる模様は、幾何学的なものから鳥、動物、器物など様々です。例えば、“ボビンレース”とは、いくつもの“ボビン”と呼ばれる糸巻きに巻いた糸を図案に合わせてピンで止めながら編むレースのことで、“ニードルポイントレース”は、16世紀のベネチアが起源とされ、1本の糸と縫針だけで布地の上に刺繍を施し、余白の生地の部分を切り取り、刺繍の部分だけを残してつくるレースのことです。
会場では、19世紀のフランスで作られた“ボビンレース”の「黒絹糸龍甲骨扇子」、19世紀後半のベルギーで作られた“ニードルポイントレース”の「日傘」、古いものでは18世紀のボビンレースなど、約200点のレースが展示されます。開館時間は9:30~16:30、休館日は土・日・祝日です。(2015年11月14日、15日は大学祭のため開館)。また、2015年11月14日の13:30から生活文化博物館の展示室でギャラリートークも企画されています。 ※移管資料展とは、かつて、東京家政学院短期大学が所蔵していた衣文化関連の実物資料を生活文化博物館の資料として再登録し、一般公開することを目的に企画された展覧会のことです。