地球温暖化対策等の環境保全に貢献するため、日本初の「自然エネルギー100%大学」を目指している千葉商科大学は、これまでの環境への取り組みが評価され、環境省の『地球温暖化防止活動環境大臣表彰』、省エネルギーセンターの『省エネ大賞』、ACEEUの『Asia-Pacific Triple E Awards「Green University of the Year」』、3つの賞を受賞した。
千葉商科大学は、2017年11月に、メガソーラー野田発電所※を中心とした大学所有の太陽光発電設備での発電量(FIT売電と自家消費)と、大学の消費エネルギーの総量を同量にする環境目標を宣言。2019年1月には発電量が消費電力量を上回り、電力生産での自然エネルギー率100%を達成。2020年度には、ガスを含めたすべての消費エネルギーに相当する発電を行うことを第2の目標に掲げている。また、同大の主要キャンパスで使用する電力も、2019年8月からすべて再生可能エネルギーへ切り替えた。これらは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成にも貢献するとして、全学で取り組んでいる。
今回、千葉商科大学が受賞した『令和元年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰』は、環境省が1998年度から地球温暖化対策を推進するための一環として、毎年、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人・団体に対し、その功績をたたえる表彰。千葉商科大学が対象となった「環境教育活動部門」には59件の応募があり、同大を含む10件が受賞した。
『2019年度省エネ大賞』は、一般財団法人省エネルギーセンターが経済産業省の後援を受けて2011年から主催。省エネルギー意識、活動・取り組みの浸透、省エネルギー製品等の普及促進に寄与することを目的としている。千葉商科大学は省エネ事例部門の「審査委員会特別賞」を受賞。教育機関として唯一の受賞となった。
『2020 Asia-Pacific Triple E Awards「Green University of the Year」』は、2016年に設立した、大学における起業家精神の育成を促進するための評議会「ACEEU(Accreditation Council for Entrepreneurial and Engaged Universities)」が、持続可能な社会をめざす活動や起業家精神の育成、福祉活動において成果を上げたアジア太平洋地域の高等教育機関や個人をたたえる表彰。2020年度が初の開催となった。全300件以上の応募のうち、17カ国60件がノミネート、12件が各賞を受賞した。千葉商科大学は環境保護のための取り組みが評価されての受賞となった。
※メガソーラー野田発電所は、千葉商科大学野球場の移転に伴い、敷地約4万6,781m2(約4.68ha)を有効活用し、総工費約7億円で建設した太陽光発電設備。パネル数:11,642枚、パネル容量:約2.88MW。