九州大学は教育に関するビッグデータを一元管理し、その分析を通じて教育を改善するラーニングアナリティクスセンターを設置した。AI(人工知能)を活用した個人の学習支援、さまざまな学習成果の可視化も同時に進める。
九州大学によると、ラーニングアナリティクスセンターは教育・情報担当の谷口倫一郎理事をセンター長にし、ラーニングアナリティクス研究を実践する「研究開発部門」、教育システムを運用する「システム運用部門」、教育データを安全管理する「データ管理部門」を置く。
各部門には学内の情報基盤研究開発センター、システム情報科学研究院、基幹教育院、教育改革推進本部、教材開発センターなどから教員を集めて配置する。先進的なラーニングアナリティクス手法の研究開発、安全安心かつ便利な教育手法の設計と運用、学習管理システムや学務情報システム、シラバスシステムなど教育の関連するシステムの運用、開発を進める。
ラーニングアナリティクスは教育に関するビッグデータを収集、AI技術を応用して分析し、実際の教育活動に役立てる取り組み。学習者に個別最適化した学びの方法を支援することができるほか、教員の指導改善にも活用できる。