共通テストの数学は全ての範囲の選択問題が用意される

 この数学における出題範囲について、2025年度の共通テストは複数の項目から選択解答することになっています。「数学B」の2項目(数列・統計的な推測)および「数学C」の2項目(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)の合計4項目の中から3項目を選択解答することになっています。

 つまり、「数学B」と「数学C」の両方から1~2項目は選択解答することになります。理工系や医学系を受験する生徒であれば「数列・ベクトル・平面上の曲線と複素数平面」を選択するケースが多いでしょう。社会科学系を受験する生徒は多くが「数列・ベクトル・統計的な推測」を選択解答すると思われます。

 このように共通テストでは「数学C」が出題科目として課されているため、多くの高校は授業で文系生でも「数学C」の対応をしなければなりません。多くは文系生の3年生で「数学C」を置いて、ほぼ「ベクトル」だけを学習することになるのではないでしょうか。高校の時間割上では文系生でも数学の重みが増しそうです。そう考えていくと入試で「情報」が数学を代替する日が来るのは、さらに遠ざかっていくかのように思えますが・・・。

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神戸 悟(教育ジャーナリスト)

神戸 悟(教育ジャーナリスト)

教育ジャーナリスト/株式会社KEIアドバンス コンサルティング部 部員
/大学入試ライター・リサーチャー
1985年、河合塾入職後、20年以上にわたり、大学入試情報の収集・発信業務に従事、月刊誌「Guideline」の編集も担当。
2007年に河合塾を退職後、都内大学で合否判定や入試制度設計などの入試業務に従事し、学生募集広報業務も担当。
2015年に大学を退職後、朝日新聞出版「大学ランキング」、河合塾「Guideline」などでライター、エディターを務め、日本経済新聞、毎日新聞系の媒体などにも寄稿。その後、国立研究開発法人を経て、2016年より大学の様々な課題を支援するコンサルティングを行っている。KEIアドバンスは河合塾グループのため、膨大な入試データを活用したシミュレーションや市場動向調査が可能なこともあり、将来構想・中期計画策定、新学部設置、入試制度設計の支援など設置者を問わず多様な依頼が日々多く寄せられる。
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