共通テストの数学は全ての範囲の選択問題が用意される
この数学における出題範囲について、2025年度の共通テストは複数の項目から選択解答することになっています。「数学B」の2項目(数列・統計的な推測)および「数学C」の2項目(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)の合計4項目の中から3項目を選択解答することになっています。
つまり、「数学B」と「数学C」の両方から1~2項目は選択解答することになります。理工系や医学系を受験する生徒であれば「数列・ベクトル・平面上の曲線と複素数平面」を選択するケースが多いでしょう。社会科学系を受験する生徒は多くが「数列・ベクトル・統計的な推測」を選択解答すると思われます。
このように共通テストでは「数学C」が出題科目として課されているため、多くの高校は授業で文系生でも「数学C」の対応をしなければなりません。多くは文系生の3年生で「数学C」を置いて、ほぼ「ベクトル」だけを学習することになるのではないでしょうか。高校の時間割上では文系生でも数学の重みが増しそうです。そう考えていくと入試で「情報」が数学を代替する日が来るのは、さらに遠ざかっていくかのように思えますが・・・。