グローバルかつ広い視野を持つ人材育成に取り組む多文化社会学部
では、多文化社会学部の白井章詞准教授は、なぜ、全学に先駆けてビズリーチ・キャンパスを導入したのだろうか。その経緯について紹介する前に、まずは多文化社会学部の学びについて紹介しよう。
「多文化社会学部は、2014年に開設された比較的新しい学部です。人文社会科学を横断的に学べるカリキュラムに特徴があり、グローバル化・ボーダーレス化が進む社会において、文化や価値観が異なる他者と協働しながらさまざまな社会的課題の解決に取り組む力を育むことを目的としています」と、白井准教授。
1年次から英語教育を行い、基礎的な語学力を修得したうえで、3年次後期から留学に行く学生も多い。留学先では、専門分野に関連する科目をメインに学び、4年次の夏に帰国する。
「日本の大学の場合、一般的に留学は2年次です。3年次の後期から就職活動がスタートするためです。留学先の大学で学問を学ぶというよりは、異文化体験や語学を身に着けることが目的となりやすい傾向にありますが、多文化社会学部では、留学先の大学で学問を学ぶことに力点を置いています。しかしながら、就職活動を帰国後に開始するため、他の学生と比較して不利な状態にあります。そこで、学生が安心して学ぶことができ、また社会に羽ばたいていけるよう、学部独自のキャリア教育プログラムを1年次から体系的に設置しています」(白井准教授)
多文化社会学部には、将来、語学力を生かしてグローバルに活躍したいと思っている学生が多い。そのため、同学部のキャリア教育プログラムでは、1年次の「グローバルキャリア入門」において日本と海外における働き方の違いについて学び、2年次には、海外で働く、海外ボランティアに挑戦するといった実践経験を積むための「自主企画インターン」がある。そして留学直前の3年次前期には、企業や仕事、働き方などについて調査・発表する「キャリア形成論」、3年次の秋には毎日1社、日本を代表する企業の担当者が講義する「業界・仕事研究セミナー」など、多岐にわたる。
就職活動において在学生が卒業生との接点を持てるよう、OB/OGとも積極的にコンタクトを取ってきた。しかし学部開設から10年ほどが経った現在、OB/OGの数が増えた分、情報更新が難しくなってきた。
「あまりにもOB/OGの管理が難しかったため、学部独自にシステムを開発することも検討しました。しかし、自費で開発するとなると膨大なコストがかかりますし、開発後も運用やメンテナンスが必要です。システム開発は非現実的なプランであり、八方塞がりの状態でした」(白井准教授)
そんな時、学生のある声がきっかけで、白井准教授はビズリーチ・キャンパスの導入を考えるようになったという。
全学導入に先駆けて、多文化社会学部でビズリーチ・キャンパスを導入した白井章詞准教授。
社会人との幅広い出会いを通して、キャリアを主体的に描く力の醸成を目指す
「そもそものきっかけは、就職活動中の学生が『ビズリーチ・キャンパスを活用したい』と相談に来たことにあります」と、白井准教授。すぐにビズリーチ・キャンパスに問い合わせをし、導入を即決した。「ビズリーチ・キャンパスのプラットフォームはとても優れていて、オンラインでのOB/OG訪問も可能です。海外で活躍している卒業生とも気軽にやりとりができるので、グローバル人材の育成に取り組んでいる多文化社会学部にとって、最適な仕組みだと感じました」
自費開発でシステム導入を検討していた白井准教授にとって、コスト面の効果も高く、まさに学生の提案は「渡りに船」であった。
「現在、就職活動中の学生たちにビズリーチ・キャンパスへの登録を促していますが、キャリア教育の授業でも、企業や職業について調査する手段としてビズリーチ・キャンパスを活用しています」と白井准教授。
学生がOB/OG訪問をする意義について白井准教授は、「早い時期に社会を知り、学生が現実的な目標を掲げる力を育めるようになる」と語る。「多文化社会学部の学生はキャリアに関して海外も視野に入れており、多くの学生が語学力を生かしてグローバルに活躍したいと考えています。しかし現実に目を向けると、卒業後すぐに学生が望む仕事に就けるとは限りません。むしろ、さまざまな経験を積んでから望む仕事に就くケースのほうが圧倒的に多いのです。学生はOB/OG訪問をすることでリアルな社会を知ることができるはずです」(白井准教授)
OB/OG訪問は、学生が社会の実態を知る最大の好機となるだろう。「そこで失望するのではなく、『それならば、この方法で目標を達成しよう』と希望をもって自己実現してほしい。ビズリーチ・キャンパスの導入を通じて、前向きなキャリア形成ができるよう、これからも学生たちを支援していきたいですね」と、白井准教授は未来に向けた期待を語ってくれた。
「ビズリーチ・キャンパスは、学生がOB/OG訪問を通じて社会の実態を知り、目標までの道のりを再構築するうえでも有効なプラットフォームです」と白井准教授。
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社ビズリーチ 新卒事業部(ビズリーチ・キャンパス)
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