立教大学と株式会社ビズリーチが運営するOB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」は、大学1・2年次生限定のキャリア支援講座「卒業生から学ぶ!キャリアインタビュー」を2021年12月に初めて開催した。早期から卒業生のキャリアを知る機会を提供することで、大学生活での主体的な学びを支援する。

 立教大学では、変化する時代のなかでも活躍できる人材を輩出するため、2016年度から教育カリキュラム「RIKKYO Learning Style(立教ラーニングスタイル)」を導入。大学4年間を導入期・形成期・完成期の3つに分け、学生が将来なりたい姿を意識して学業やゼミ・サークル活動、海外体験などを選択できるよう支援している。

 そのなかで立教大学キャリアセンターでは大学1・2年次生を「自分自身の生き方や考え方を知る時期」と位置付け、「立教型インターンシップ」や「スタディツアー」(職場見学やさまざまな企業の社員との懇談ができるイベント)などの講座を実施。また全学年を対象に、社会を見る目を養う「社会を知る講座」や、卒業生との交流から働くことへの理解を深めてもらう「学内OB/OG訪問会」なども行っている。しかし主な参加者が大学3年次生で就職活動に関する質問が多く、大学1・2年次生が知りたい「学生生活の過ごし方」「働くことや生きがい」といった質問がしづらい状況だった。

 そこで今回「ビズリーチ・キャンパス」と連携し、2021年12月16日、12月18日の2日間、大学1・2年次生限定の講座を初開催。OB/OG訪問プラットフォームを運営する「ビズリーチ・キャンパス」は、早期からのキャリア観醸成を支援しており、OB/OGと連携したキャリアセミナーのコンテンツ設計のノウハウを持っていること、講座後のアクションプランの一つとして同サービスを推奨できることから連携を決めた。

 講座1日目は、インタビューしたい卒業生や質問内容を考えるワーク、2日目は卒業生へのキャリアインタビューと振り返りを実施。30名の学生と卒業生9名が参加し、学生からは、「2日間の講座は、これからの大学生活をどう過ごすのかを考えるうえでとても参考になりました」「OB/OG訪問にしり込みしていましたが、もっとたくさんの社会人の方にお会いしてみたいという気持ちになりました」といった感想が寄せられた。

 ビズリーチ執行役員の小出毅氏は、早期からのキャリア支援について、「ビズリーチ・キャンパスが2023年卒業・修了予定の大学生・大学院生を対象に実施した調査では、7割以上が『企業に依存しないキャリア形成を意識している』と回答※する結果となりました。大学生の頃からキャリアに主体的に向きあう個人が増えるなかで、キャリア教育の必要性はさらに高まるでしょう」とコメントした。

 立教大学では、今後も卒業生や外部パートナーと連携しながら、変化する時代のなかで、アンテナを張り巡らせ、選択肢を増やすことができるような支援を行うとともに、低学年向けの支援についても強化していく。

※ビズリーチ・キャンパス「大学生活や将来のキャリアに関するアンケート」(2021年10月11日~10月14日)

参考:【立教大学】立教大学×ビズリーチ・キャンパス 大学1・2年次生限定のキャリア支援講座を初開催 早期から卒業生のキャリアを知る機会を提供することで、大学生活での主体的な学びを支援

大学ジャーナルオンライン編集部

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