卒業後の人生にも柔軟に対応できる
基礎力と専門力を身につける
一方、スケールアップ志向の人材を育成する経営学科では、3つのコース(履修モデル)を設定。学生は、経営や人的資源の管理、組織行動などを学ぶ「マネジメントコース」、職業会計人に必須の専門知識や能力、倫理観などを学ぶ「会計コース」、経営情報の収集や分析手法と活用などを学ぶ「経営情報コース」から選択するが、すべてのコースに通じるのは、演習科目を中心とした少人数教育と、課題発見・解決能力の習得に主眼を置いたカリキュラムだ。
「経済の先行きは不透明で、雇用環境は厳しく、生涯年収は就職先に左右されるのに、望む企業に入れる保証はない。そんな時代を生きる学生に、経営学の専門知識を教えるだけでよいのかという疑問がありました。そこでまずは社会で実際に『必要な能力』を身につけ、専門知識はその『必要な能力』を獲得するための題材や材料とする。この考え方からカリキュラムの中心コンセプトを構築しました」
坂本雅則教授が語る「必要な能力」とは、「前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力」などの「社会人基礎力」や、IQや学力テストの代替指標として注目される「非認知能力」、チームワークに不可欠な「競争的リーダー」としての素養。こうした能力は一方的に聞く講義では育まれないため、経営学科では、1年次前半にゼミ探究として、2年次向けゼミへ最低3つ、各3週間参加する。最低でも9週間ゼミを体験するため、1年次後期から始まるゼミも学生たちが主体的に選ぶ制度となっている。
「講義はテクニカルなことを学ぶ場所、必要な能力はゼミで磨く仕組みです。このカリキュラムは、取り組んですぐに結果が出る内容ではありませんが、3年次の後半にもなれば、成長を必ず実感できるはずです。本気で自分を変えたい、変革したいという強い想いで、持続的に取り組める学生に入学してほしいですね」
龍谷大学経営学部 経営学科
坂本雅則 教授
龍谷大学経営学部 商学科
眞鍋邦大 准教授
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