岡山大学では、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種に関して、一般向けに正確な情報提供を行うことを目的に、大学拠点接種での副反応調査を実施。7/21~9/6に武田/モデルナ社新型コロナワクチンを接種した岡山大学教職員及び学生の合計7,205名(1回目3,917名、2回目3,288名)の調査回答分を最終報告としてまとめた。

 調査によると、2回目接種後は、局所反応として接種局所の痛みが90.0%、腫脹が55.3%に出現。遅延性皮膚反応(COVID arm)とみられる接種後7日目前後での局所の腫脹や発赤については、1回目接種後に2~3%前後に出現したが、2回目接種後にはほとんど認められなかった。

 また2回目接種では、1回目と比較して全身反応の出現頻度が高く、筋肉痛が64.4%、倦怠感が84.2%、頭痛が74.7%、37.5度以上の発熱は88.0%で出現。発熱の出現頻度は40代以下で90%前後と若い世代で高い傾向にあるが、60代以上でも75.4%に発熱がみられた。

 その他、女性は男性に比べて副反応がやや高い傾向(例:発熱で約2%差)がみられた。また妊娠や基礎疾患によって副反応出現頻度が高まる傾向にはなく、アレルギー歴があっても微増程度だった。なお、岡山県内の5病院で実施したファイザーワクチンの接種後副反応調査結果と比較して武田/モデルナ社ワクチンの副反応出現割合は高く、若い世代(20歳代以下)で比較しても、同様の傾向だった。

 副反応調査は厚生労働省の研究班でも行われているが、対象者が自衛隊職員のため男性が多く年代も幅広い。本調査の対象は男女半々で若者が多いため、厚生労働省の研究班の知見と相補的に働くものと思われる。

 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野の頼藤貴志教授は調査結果をふまえ「ワクチンには副反応がありますが、大体の症状は接種翌日、翌々日には落ち着いています。ワクチンを打つメリットの方が大きいと思いますので、接種を考える際の判断や準備の参考にしていただけますと幸いです。」とコメントしている。

参考:【岡山大学】武田/モデルナ社新型コロナワクチン接種後副反応調査最終報告~男女半々の若い世代を対象とした2回目接種はどのような結果なのか~(PDF)

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