READYFOR株式会社と認定特定非営利活動法人キッズドアは「深刻化する『コロナ学習格差』緊急支援事業」を通じて、経済的に困窮した家庭の子ども・学生を支援している団体への助成を実施する。採択の結果、17団体に総額2億9750万円助成することを発表した。

 READYFORとキッズドアは、一般財団法人日本民間公益活動連携機構から休眠預金(10年以上取引のない預金)助成事業の資金分配団体として共同で採択を受けた。同機構の「新型コロナウイルス対応緊急支援助成」に基づき「深刻化する『コロナ学習格差』緊急支援事業」を共同で実施する。

 この事業では経済的に困窮した家庭の子ども・学生を支援している団体に対して事業資金の助成、ならびにキッズドアの子ども支援に関する専門的見地を基にした施策立案支援、研修セミナーの提供、READYFORによる事業運営支援などの非資金的なサポートなどの伴走プログラムを提供する。

 2021年9月29日~10月18日までの公募期間で、のべ277団体から総額約48億円の申請があった。申請情報をもとに複数回の審査を実施し、有識者を含む諮問会での意見をふまえて本事業運営事務局での最終審議を行い、助成先を採択。助成先団体は17団体、助成総額は2億9750万円に至った(12月6日現在)。

 選考においては「事業の妥当性」「実行可能性」「先駆性(革新性)」「ガバナンス・コンプライアンス」などの要素を考慮。 新型コロナウイルス感染症の社会への影響が継続化する中で、体験活動や地域との協力・協働などを含む、新たな支援ニーズに対応した事業内容が優先的に採択に至った。

 選考にあたって、キッズドアの渡辺由美子理事長は「コロナ禍で、子どもたちは大変な被害を受けています。毎日学校に行って友達と話す、思い切り遊ぶ、運動会や修学旅行、文化祭や合唱コンクール… 誰でもが享受できた様々なことが、子どもたちから奪われています。この助成金が子どもたちの喪失感を埋め、明るい未来に繋がる事を願っています。」とコメントした。

参考:【READYFOR株式会社】休眠預金を活用した「深刻化する『コロナ学習格差』緊急支援事業」助成採択結果について

大学ジャーナルオンライン編集部

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