文部科学省は、海洋に関する幅広い分野における功労者を称える「第10回海洋立国推進功労者表彰」(内閣総理大臣賞)の表彰者を発表した。

 「海洋に関する顕著な功績」分野の科学技術振興部門では、深海の神秘解明に挑み、海洋の未来をさぐる研究が評価された東京大学大気海洋研究所の蒲生 俊敬氏、自然環境保全部門では、サンゴ礁生態系と共生する社会の実現への取組みが評価された琉球大学の土屋 誠氏が受賞した。
また「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」分野では「岩手県立種市高等学校」が受賞。「南部もぐり」を継承し潜水士の育成による海洋開発への貢献が評価された。

 「海洋立国推進功労者表彰」は2008年から行われており、今回が10回目。科学技術、水産、海事、環境など海洋に関する幅広い分野における普及啓発、学術・研究、産業振興等において顕著な功績を挙げた個人・団体を表彰し、その功績を称え広く紹介することで、日本国民の海洋に関する理解・関心を醸成する契機としている。実施省庁は、文部科学省をはじめ、農林水産省、経済産業省、国土交通省及び環境省が、内閣府総合海洋政策推進事務局の協力を得ながら実施する。

 海洋立国推進功労者表彰は、4名4団体を表彰する「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」分野と、科学技術振興・水産振興・海事・自然環境保全の各部門ごと1名を表彰する「海洋に関する顕著な功績」分野にわかれている。

東京大学

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東京大学は東京開成学校と東京医学校が1877(明治10)年に統合されて設立されました。設立以来、日本を代表する大学、東西文化融合の学術の拠点として、世界の中で独自の形で教育、研究を発展させてきました。その結果、多岐にわたる分野で多くの人材を輩出し、多くの研究成[…]

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