2022年10月8日から9日にかけて、「長野市りんご農家応援プロジェクト」を手掛ける城西大学経済学部の勝浦信幸ゼミが高齢化の進む市内のリンゴ農家支援に参加。学生たちは2日間で約5,200個ものりんごを収穫した。

 「長野市りんご農家応援プロジェクト」は、2019年の台風19号で長野市のりんご農家が大きな被害を受けたことが勝浦ゼミのなかで話題になった際、あるゼミ生が「台風が来るのは3~4日前にわかるのだから、一気に収穫すればいいのに」と発言したことがきっかけで生まれた。その意見に対して長野市出身の学生が「りんご農家の多くは中山間地域や過疎地域。りんご畑を管理しているのは高齢者ばかり、しかも、りんごの木に登ったり、脚立を使ったりと大変。りんごは結構重いんだよ。一気に収穫なんて人手が足りなくてできない」と実情を伝えたことでゼミ内に「自分たちにお手伝いができないか」という声があがり、市内のりんご農家の手伝いが実現した。

 ゼミ生らは2021年秋に初めて収穫を手伝い、2022年秋も引き続き、感染予防に注意しながら農家を手伝い、2日間で約5,200個ものりんごを収穫した。参加した学生からは「普段、当たり前のようにスーパーに並んでいると思っていた野菜や果物でしたが、今回りんごの収穫を体験して、栽培から収穫・出荷、市場を通してスーパーに並ぶまでの多くの関係者の方々のご苦労に有難みを実感しました。収穫だけでも大変な苦労がある中、生産者の方々には“いつも美味しい野菜や果物をありがとうございます”と感謝を伝えたいです。」「人口減少、高齢化は、私たちの生活にもっとも大切な農業など一次産業の分野でより深刻な問題になっていることも実感できました。来年も参加します!」といった感想がきかれた。

 参加したゼミ生たちは仲間たちとの収穫体験・合宿でチームワークを育みながら、農業に関する様々な課題を体感することができたようだ。勝浦ゼミは今後もこのプロジェクトを続けていくという。

参考:【城西大学】長野市りんご農家応援プロジェクト【経済学部勝浦ゼミ】

大学ジャーナルオンライン編集部

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