広島大学の広島大学文書館は、2018年7月17日の西日本豪雨災害で水損した小学校の文書を受け取り、修復作業を行った。
今回の豪雨災害により広島市安佐北区の深川小学校が冠水し、学校文書が水損。広島市公文書館の支援要請を受けた広島県立文書館は、「災害等の発生に伴う史・資料保護に関する相互協力協定」に基づき、広島大学に協力を要請した。
修復作業には、県、市、大学の3機関から職員やボランティア学生約20人が参加し、学校文書等約870冊を修復。水損した文書の間にキッチンペーパーを挟み、室内の扇風機で風を当て乾燥させた後、必要に応じて泥を取り除く作業や、腐食防止のため冷凍による保存を行った。修復までの期間は、被害の状況によって変わるが、2~3週間くらいかかる見通し。
広島大学75年史編纂室の石田雅春准教授は、「他にも被災した文書や文化財の保護について依頼があれば、3機関で連携を図って可能な限り対応していきたい」と話した。