大学生と保護者の半数が奨学金について「借金なので怖い」というネガティブな印象を持っていることが、奨学金プラットフォーム運営のガクシーが実施したインターネット調査で分かった。ガクシーはこのネガティブな印象が奨学金需給の妨げになっている可能性があるとみている。

 ガクシーによると、調査は9月、全国の大学生と大学生の子どもを持つ保護者1,100人、ガクシーの会員503人を対象にインターネットを通じて実施、奨学金の受給状態や知識について尋ねた。

 その結果、奨学金の受給状況は、79.2%が将来、返還が必要な貸与型を利用し、返還の必要がない給付型を受けているのが33.1%にとどまった。61.5%は日本学生支援機構の奨学金で、民間の奨学金活用が十分に広がっていない実態が明らかになった。

 奨学金の印象については48.4%が「借金なので怖い」と回答した。「家計の負担を軽減できる」は27.8%、「進学できる可能性が生まれた」は18%で、恩恵より貸与型の返済に将来、苦労するイメージが強くなっている。

 奨学金にもらえるものが多数あることを知っていたのは29.1%にとどまった。奨学金の情報は40.6%が学校からの紹介、32.7%が学校主催の説明会、28.3%が学校で配布された資料から得ている。SNSや情報サイトなどインターネット経由の情報源を持つのは9.9%しかおらず、インターネットが十分に活用されていない実態も浮き彫りになった。

参考:【PR TIMES】ガクシー「奨学金に関する実態調査2023年」を発表

大学ジャーナルオンライン編集部

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