埼玉工業大学発ベンチャー、株式会社フィールドオートは、愛知県の豊橋総合動植物公園で行われた遠隔制御よる自動運転の車を2台同時に走らせる全国初の実証実験に参加した。
フィールドオートは、自動運転に関するベンチャー。株式会社ティアフォーの出資により2018年6月26日に設立され、国内私立大学初となる自動運転技術の研究・開発を産学連携で推進する。これまで、埼玉工業大学の自動運転の研究プロジェクトとして、SIP※や埼玉県深谷市での公道実験などに取り組んできた。
今回の実証実験は、自動運転の社会実装を見据えた最先端の実証実験に取り組む愛知県が主催し、豊橋総合動植物公園の園内バスとしての導入の可能性を検証するため遠隔型自動運転の実証を実施したもの。フィールドオートはティアフォーと連携して、自動運転車両のオペレーションの補助を担当した。
実証実験では、車外の遠隔監視・操作拠点に設置した運転席で、2台の無人車両を同時に遠隔監視・遠隔操作。その遠隔監視時の車両は、ハンドル、アクセル、ブレーキが自動的に制御され、出発地から目的地まで自動運転を行う。運転席にドライバーが乗っていない複数の車を遠隔監視で走らせる実験は、全国初。園内の1.5キロを時速7キロで走行した。
※SIPは 科学技術イノベーション創造のために、府省の枠や旧来の分野を超えて内閣府総合科学技術イノベーション会議が実施している国家プロジェクト。
参考:【埼玉工業大学】埼玉工業大学、豊橋総合動植物公園の自動運転デモを担当 全国初の運転席に人がいない遠隔制御の自動運転車2台が同時走行の実証実験(PDF)