スタディプラス株式会社のStudyplusトレンド研究所は、2023年10月27日から11月1日にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の中学生・高校生を対象に「大学のオープンキャンパスに関する調査」を実施、その調査結果を公表した。回答者数485名。
調査によると、「オープンキャンパスにはじめて参加した時期」について、半数が高校1年生までに、88%が高校2年生までに参加する結果となり、高校2年生にかけての時期に、オープンキャンパスへの参加が活発化していることが分かった。「一つの大学のオープンキャンパスに、複数回参加することがあるか」について、76.8%の生徒は、一つの大学のオープンキャンパスへの最大参加回数は一回、残りの1/4にあたる生徒は、一つの大学のオープンキャンパスに複数回参加したという回答だった。一つの大学への最大参加回数が一回の生徒に、その理由を尋ねると「受験したい大学」が78.6%で最も多く、「学校の課題」27.4%がそれに続く形でした。複数回参加した生徒の理由は「志望度が高かったから」が73.7%で最も多かった。
志望度の高い大学のオープンキャンパスへの参加状況については参加した割合は約8割、参加しなかった割合は約2割だった。志望度が高いにもかかわらず参加しなかった生徒に、その理由を聞くと「予約定員がオーバーしていた」「日程が合わなかった」「立地的に難しい」との回答が目立った。また、「オープンキャンパスの認知のきっかけ」については「大学ホームページ」が74.3%で最多。さらに「SNS」18.3%、「web広告」7.7%といった経路も存在感を示しており、テレビCMや交通広告よりもポイントが高い結果となった
オープンキャンパスに参加したことでの変化を聞くと、9割以上の生徒が、オープンキャンパス参加後に志望意欲が上がったと回答した。大学のキャンパスを体感することが、非常に重要だということが分かる結果となった。
今回の調査結果から、Studyplusトレンド研究所は、「全体的には、オープンキャンパス参加は高校2年生までがアクティブで、高校2年生から高校3年生にかけては少し落ち着く傾向がみられた。オープンキャンパスに参加した生徒は9割以上が志望意欲が上がったと回答していることもあり、いかに低学年のうちにオープンキャンパスへ誘導できるかが、学生募集広報においては重要となるようだ。また、オープンキャンパスの認知経路は、大学ホームページが最も多かったが、広告手法の中ではweb広告が最多となっており、SNS経由での認知も2割程度存在。受験勉強が本格化する前の高校1・2年生の段階で、デジタル媒体を通じていかに注目を集めるかが、今後のオープンキャンパス成功の鍵となりそうだ」と所感を述べた。