東京⼯科⼤学では、2024年度の新⼊⽣を対象に、SNSなどコミュニケーションツールの利⽤状況などに関するアンケート調査を実施した。2014年から毎年実施しており、今回で11回目。調査は2024年4⽉に行い、サンプル数は1,712⼈(男⼥⽐:約6対4)となっている。

 調査によると、iPhoneの利⽤率は約8割(2.6ポイント減79.6%)の⾼⽔準を維持している。⼀⽅iPhone以外(2.8ポイント増20.4%)は2020年以来の20%台となり、2014年の調査開始以降10年間拡⼤し続けてきた差がわずかに縮まった。

 ⼊学前にSNSなどで連絡をとりあったことがある新⼊⽣は全体の25.8%(9.6ポイント減)で、半数を超えた2020年から4年連続の減少。2019年の調査開始以来最も低くなった。

 SNS利⽤率は、LINE(99.2%)が2014年の調査開始以来10年間不動の1位を達成。Instagramが主要SNSでは唯⼀9年連続増の約8割(1.3ポイント増79.6%)となり、微減に転じたX/Twitter(2.7ポイント減80.9%)とほぼ並ぶ結果となった。またTikTok(1.7ポイント増46.0%)も6年連続で増加し、近年増加しているDiscord(1.6ポイント減44.4%)をわずかに上まわった。

 男⼥別では、Instagramは⼥⼦が2年連続で9割超(1.2ポイント増92.0%)、男⼦も初の7割超(2.2ポイント増71.5%)。⼥⼦での伸びが顕著なTikTokは初めて6割を超えた(6.2ポイント増62.8%)。

 Pinterestも同様に4割近く(8.8ポイント増37.1%)に急伸。これらは⼥⼦が先⾏して拡⼤してきたInstagramのように今後の動向が注⽬される。Xは、⼥⼦で10年ぶりに8割を下回った(5.2ポイント減79.2%)。

 連絡⼿段では10年間トップをキープしているLINE(97.9%)、InstagramのDM(48.0%)、Discord(23.2%)の上位は前年度から横ばい。XのDM(7.0ポイント減13.8%)は⼥⼦(10.2ポイント減)を中⼼に2023年からの減少傾向が続いている。

 動画サービスは、YouTube(2.1ポイント減97.3%)が過去3年の99%台からは微減したものの調査開始以来9年連続の1位をキープ。2位のAmazonプライム・ビデオ(45.7%)、3位のAbemaTV(30.3%)、4位のNetflix(27.2%)はいずれも横ばい。⼥⼦では3位(42.1%)のTVer(1.9ポイント増26.8%)は、男⼦でも4.2ポイント伸び5年連続で増加傾向となっている。

参考:【東京工科大学】新入生の「コミュニケーションツール」利用実態調査を発表

大学ジャーナルオンライン編集部

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