関西国際大学、九州国際大学、長崎国際大学、城西国際大学の4大学からなる「国際大学間の未来ネットワーク」は、2019年12月5日に城西国際大学東京紀尾井町キャンパスで、国際大学フォーラム「SDGsのインパクトと『国際』大学のこれから」を開催した。
第1回目となる国際大学フォーラムでは、「SDGsのインパクトと『国際』大学のこれから ―教育研究・災害・留学生 多様な連携・協働の可能性について―」のテーマの下、様々な講演が行われた。
桜美林大学総合研究機構教授(東京大学名誉教授)小林雅之氏は、「大学の国際性 現在・過去・未来」をテーマに、国家の枠組みの中での国際化、国家の枠組みを超えたグローバル化、大学の歴史、グローバル化の中の大学と高等教育システムのあり方について講演。公益財団法人フォーリン・プレスセンターの赤阪清隆理事長(元国連広報担当事務次長)は、「SDGsと、グローバル人材をつなぐ」をテーマに、気候変動などグローバルな課題、SDGsの実現に向けた行動、グローバル人材になるために必要なことについて述べた。また、大学講演として行われた城西国際大学の杉林堅次学長による「国際大学間連携・協働のすすめ」では、研究・教育や留学生の受け入れなどをはじめとした様々な分野でSDGsの視点も含めた大学間連携・協働の重要性が指摘された。関西国際大学の濱名篤学長は「学修成果に向けた大学間連携の可能性と課題」と題し、大学間連携の制度改正や地域内外での大学間連携の動きや今後の可能性について話した。
この日は、フォーラムの開催に先立ち、「国際大学間の未来ネットワーク」の4大学の学長が出席した学長会議 (設立発起人総会)も行われ、今後の大学間交流や国際交流などについて話し合われた。