順天堂大学の研究グループは、コージンバイオ株式会社と共同で、新型コロナウイルス感染症診断のための、新型コロナウイルスを直接検出するキット(SARS-CoV-2抗原検出イムノクロマトキット)の開発に成功した。検査開始から終了まで数分から数十分で診断が可能になる。

 新型コロナウイルス感染症(COVID−19)を診断する方法としては、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)に基づく様々な遺伝子診断法が開発・実用化されている。今回、開発した検査キットは、新型コロナウイルス感染症の原因である新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を特異的に直接検出するキットだ。

 この検査キットは、遺伝子診断キットと比較すると、迅速ではるかに簡便なキットであり、従来の遺伝子検査を補完する検査方法となる。血清中の抗体(IgGやIgM)を検出する新型コロナウイルス抗体キットでは、新型コロナウイルス感染症に対する過去の感染の有無が分かるのに対し、開発した抗原検出キットでは、下気道由来検体または鼻咽頭ぬぐい液に含まれるウイルスを、ポイントオブケア(被検者の傍らでの実施)で直接検出する。検体に対する特別な前処理が不要なため、検査開始から終了まで数分から数十分で診断が可能だ。

 今回開発した検査キットは、コージンバイオ株式会社による製品化が計画されている。多くの新型コロナウイルス感染症の疑いのある患者を抱える医療現場で非常に有用であり、従来の遺伝子検査と組み合わせれば、これまで診断できなかった感染者を簡便に検出でき、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に極めて有用であるとしている。

参考:【順天堂大学】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診断のためのSARS-CoV-2抗原検出イムノクロマトキットを開発~検査開始から終了まで数分から数十分で診断が可能に~

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大学ジャーナルオンライン編集部

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