東海大学と健康コーポレーション株式会社の子会社であるRIZAP株式会社は、MRI画像を活用した「全身MRIによる脂肪織計測と体重との相関」に関する共同研究を開始することを決定しました。

 共同研究の背景には、2014年度に医療費が40兆円を超えるなど、肥満に起因する高血圧、糖尿病、脂質代謝異常などの生活習慣病がますます社会問題化されている現状があります。今回の共同研究は、こうした社会状況を受け、国をはじめ様々な専門機関で行っている医療費の抑制に向けた取組みのひとつです。RIZAPプログラムの減量効果に着目した東海大学工学部医用生体工学科の高原太郎教授との共同で、RIZAPメソッドの肥満解消効果・健康増進効果を体内脂肪の減少量と体重の減少量の相関によって明らかにする研究が実施されます。

 共同研究では、最新式の全身撮影 MRIを用いて心臓周囲と腹部の撮影を行い、体重と各部位の脂肪織の計測値にどのような相関があるのかを萌芽的研究として明らかにします。また、体重が減少する場合、現在、どの部位の脂肪織が減少するのかについて明らかになっていないため、同一被験者において、体重の減少にともない体重と脂肪織は互いに比例的に減少するのか、あるいは部位によって減少の割合に違いがあるのかなども研究します。被験者はRIZAP の利用者が務め、また、RIZAP メソッドの脂肪織の減少効果についても医学的観点に立って研究していく予定です。

東海大学

大学ジャーナルオンライン編集部

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