横浜国立大学は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、2021年度一般入試の個別学力検査実施を見送り、自己推薦書と大学入学共通テストの成績で合否判定することを決めた。一部の学部は出願時に課題提出を求める。

 横浜国立大学によると、出願者は例年、前期日程と後期日程を合わせて7,500人を超え、うち神奈川県以外からの受験生が約5,000人に及んでいる。個別学力検査の実施は受験生に都道府県境を越える移動を強いることになり、感染リスクを高めることになりかねないと判断した。

 さらに、個別学力検査を実施した場合でも、新型コロナ感染の終息が見通せない以上、直前になって実施内容の変更や実施困難と判断することが考えられるうえ、受験生が大学入学共通テストで第一日程か、第二日程かの受験日選択を不確定要素に囲まれた中でしなければならないとし、個別学力検査実施の見送りを決めた。

 長谷部勇一学長は「全国の受験生にこれ以上の心配をかけず、安心して受験準備に集中してもらえるようこの決定に至った。新型コロナの感染拡大防止のため、受験生の地元で実施される大学入学共通テストを最大限活用したい」とのコメントを発表している。

参考:【横浜国立大学】令和3年度一般選抜の個別学力検査について

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