畿央大学現代教育研究所では、設立の主旨である、学校現場における教育力向上の一助になる活動の一環として、現場の教員を対象に、2013年から研究所研究員による解説と実践を交えたワークショップを実施している。2020年度は「小学校学習指導要領改訂のポイントを踏まえた指導と評価の実際」をテーマに、12月5日(土)、オンラインセミナー形式で開催する。
現代教育研究所は、2012年4月に設置された畿央大学の附置研究所。学内外の諸機関及び地域社会との連携のもとに現代の教育課題に深く切り込む研究を推進するとともに、現職教員の力量形成並びに地域社会の教育活動支援となる活動を企画・実施し、個人、家庭、学校及び社会全体の教育力の向上発展に寄与すること目指している。これまでの研究活動は、大学研究者が現職教員と連携して教育課題を追究するプロジェクト研究、学内の教育に関わる実践的な研究成果を学校・園の先生方と共有できるよう実施するワークショップが中心となっている。
今回現代教育研究所の活動の一環として開催されるオンラインセミナーは、2部構成。第1部は、八木義仁准教授(畿央大学教育学部現代教育学科)を講師に迎え、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善が求められている国語科において、主体的な学習を支える学習課題について考える。第2部は、辰巳智則教授(畿央大学教育学部現代教育学科)を講師に迎え、「学校に体育の授業があるのはどうして?」「先生、僕、走るのを頑張ったのに、どうして成績が良くないの?」など、児童や保護者からの質問にどう答えるか、指導と評価の一体化の視点から考える。参加費は無料。定員は各回先着90名。