人間が宇宙に長期間滞在すると、筋肉がやせたり骨がもろくなったりすることが知られているが、岡山大学、東北大学、羽衣国際大学などの研究グループは動植物が重力を感知する仕組みの総説論文をまとめた。

 岡山大学によると、研究グループには埼玉大学、山口大学、名古屋大学、国立循環器病センター、国立障害者リハビリテーションセンター、信州大学、理化学研究所の研究者も参加した。

 植物は光の刺激がなくても地上で根を下の方向、茎を上の方向へ伸ばすことができる。これは植物の細胞が重力を感知し、細胞内や細胞間で情報を伝達することによって行われていることが分かってきた。

 動物の細胞でも重力という物理的な刺激を感じ取る仕組みに細胞の骨格を形成するアクチンというタンパク質の働きが関係するなど植物と共通点を持つことが明らかになっている。宇宙で筋肉や骨が衰える原因も、それぞれの組織内の重力感知機能にあると考えられるようになってきた。

 人間が宇宙に長期間滞在すると、無重力環境の影響で筋肉がやせたり骨がもろくなったりするが、その仕組みは十分に解明されていなかった。研究グループはさらに研究を進めることで長期の宇宙生活で発生する筋肉の萎縮や骨量の減少を解決する方策の発見につながるとみている。

論文情報:【NPJ Microgravity】Gravity sensing in plant and animal cells

名古屋大学

総合的かつ自主的な判断力を持つ豊かな人間性を有する人材の育成

基礎技術を「ものづくり」に結実させ、そのための仕組みや制度である「ことづくり」を構想し、数々の世界的な学術と産業を生む「ひとづくり」に努める風土と、既存の権威にとらわれない自由闊達な学風の上に、真の勇気と知性をもった未来を切り拓く人を育てます。[…]

埼玉大学

自他共に誇れる「知の府」として、現代が抱える課題の解決を図る人材を育成する。

1873(明治6)年に埼玉県小学校教員養成のために創設された学校改正局から始まり、現在では5学部、3大学院研究科を有する総合大学として、専門性を軸に幅広い教養を備えた人材の育成に努めるとともに、地球規模での人類的課題や地域社会が抱える現実的課題に応える研究を積[…]

東北大学

建学以来の伝統である「研究第一」と「門戸開放」の理念を掲げ、世界最高水準の研究・教育を創造

開学以来の「研究第一主義」の伝統、「門戸開放」の理念、「実学尊重」の精神を基に、数々の教育研究の成果を挙げてきた実績を踏まえ、これらの伝統・理念等を積極的に踏襲し、独創的な研究を基盤として高等教育を推進します。[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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