東京農工大学大学院工学府と海洋研究開発機構は、連携講座設置に関する覚書を締結し、東京農工大学工学府生命工学専攻(博士後期課程)に海洋生物環境科学連携分野を新設、2025年4月入学者から受入れを開始する。海洋研究開発機構から教員を招き、深海等の海洋環境における人為起源汚染物質の動態と環境・生物への影響、海洋生物の分子生態学等の内容について教育研究を行う。

 大学院生は東京都小金井市の東京農工大学小金井キャンパスだけでなく、海洋研究開発機構の施設も活用して学習や研究を進め、博士の学位を取得する。

 設置のきっかけは、海の潜在能力を引き出して水産物の生産を拡大するブルートランスフォーメーション(BX)と、脱炭素社会を目指す取り組みを通じて経済社会システムを変革させ、持続可能な成長に挑むグリーントランスフォーメーション(GX)を統合・融合する「東京農工大学BX・GX国際教育研究拠点」の取り組み。

 BX・GX国際教育研究拠点は地球規模のエネルギーや資源、食料などの課題解決に向け、陸域と海域の双方を含む視点でものづくりやエネルギー戦略を進める国際的な人材を育てている。海洋生物環境科学連携分野の新設はこの活動をさらに発展させる形になる。

参考:【東京農工大学】東京農工大学工学府に『海洋生物環境科学連携分野』を新設 ~陸域と海域の学問分野をつなぐ人材育成を目指して~

大学ジャーナルオンライン編集部

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