文部科学省科学技術・学術政策研究所は科学技術への顕著な貢献を示した研究者を表彰する2024年のナイスステップな研究者に東京大学大学院数理科学研究科の佐々田槙子教授、京都大学iPS研究所の高山和雄講師ら10名を選んだ。

 科学技術・学術政策研究所によると、「ナイスステップな研究者2024」選定にあたって、まず約1,700人の専門家ネットワークへの調査で得た情報等により、最近の活躍が注目される研究者を特定。所内審査会において、研究実績に加えて、自然科学と人文学・社会科学との融合等の新興・融合領域を含めた最先端・画期的な研究内容、産学連携・イノベーション、様々な形で国内外へ広く成果を還元している研究者を最終的に10名を選定した。

 今回選ばれた10名の研究者の経歴や研究内容は、科学技術・学術政策研究所のホームページで見ることができる。

<科学技術への顕著な貢献2024 ナイスステップな研究者> ()内は研究内容
加藤 淳氏/産業技術総合研究所主任研究員 38歳(現場に根差す創作支援ツールのインタラクション研究)
佐々田 槙子氏/東京大学大学院数理科学研究科教授 39歳(ミクロとマクロの世界をつなぐ数学 -非平衡統計力学の普遍的な理解を目指して)
高本 聡氏/Preferred Networksゼネラルマネージャー 35歳(機械学習と物質科学の融合による汎用原子シミュレーション)
高山 和雄氏/京都大学iPS研究所講師 38歳(iPS 細胞やオルガノイド、 臓器チップを用いた感染症研究)
坪山 幸太郎氏/東京大学生産技術研究所講師 33歳(人工たんぱく質の合理設計法への挑戦)
久富 隆史氏/信州大学アクア・リジェネレーション機構教授 42歳(再生可能なグリーン水素製造用粉末光触媒の開発)
平松 光太郎氏/九州大学理学研究院准教授 37歳(高速分光技術の開発と大規模細胞解析への応用)
藤代 有絵子氏/理化学研究所創発物性科学研究センターユニットリーダー 32歳(極限環境を探るトポロジカル磁気相転移と電子物性の新展開)
宮川 創氏/筑波大学人文社会系准教授、国立国語研究所研究系客員准教授 35歳(最新テクノロジーを駆使したエジプト学およびアジア・アフリカの消滅危機にある言語の研究)
矢部 貴大氏/ニューヨーク大学准教授 32歳(人流データ解析を用いた都市のレジリエンス研究)

参考:【文部科学省科学技術・学術政策研究所】科学技術への顕著な貢献2024(ナイスステップな研究者)を選定しました

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明治10年設立。日本で最も長い歴史を持ち、日本の知の最先端を担う大学

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信州大学は、長野県内に5つのキャンパスを擁する、広域型キャンパス型の総合大学。人文学、教育学、経法学、理学、医学、工学、農学、繊維学の8学部で構成され、幅広い教養と基礎的能力を修得する教育や研究を行っています。学部を越えた共通教育や、自然豊かな信州の地域性を活[…]

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