明星大学は、学生の起業を支援するプロジェクト「MEISEI CROSSING BASE(メイセイ クロッシング ベース)」を2025年度から本格的に立ち上げた。多摩地域を中心とした企業や行政、市民のクロッシング(交わること)を促進しながら、「ものづくり」や「しくみづくり」、「DX」などによって社会課題の解決を目指す学生の起業を応援する。プロジェクトの本始動に伴い、明星大学および周辺大学の学生、多摩地域の事業者や行政職員などを対象としたキックオフイベントを5月16日(金)に開催する。
明星大学は、多摩地区に本社を置く企業の社長の出身大学別ランキングで、全大学中3位(2023年10月株式会社帝国データバンク集計)になるなど、地域に経営者を数多く輩出している。「多摩に根差し、地域に貢献する大学」を目指すとのビジョンの下、これまでも経営学部の事業承継・イノベーターコースや高校生対象の起業体験教育である「高校生アントレプレナーズキャンプTAMA」をはじめ、複数のアントレプレナー育成プログラムを通じて起業家教育を積極的に進めてきた。
今回、2024年11月に東京都の「大学発スタートアップ創出支援事業」に採択されたことから、社会課題を解決するビジネスを創出する全学的な取り組みとして「MEISEI CROSSING BASE」プロジェクトを開始。地域との結びつきが強い明星大学ならではの、多様な専門性を活かした「社会課題解決型」の起業支援に力を入れる。
プロジェクトの始動にあたり、大学側は学生が気軽に相談できる窓口を設置。内容に応じて、幅広い分野で活躍する起業家や弁理士、金融の専門家など、経験豊富な25人以上の専門相談員の支援体制を整えた。起業を考える学生がいつでも悩みを打ち明けられる環境を整え、事業計画のブラッシュアップや資金調達、人的ネットワークの構築といったさまざまな課題に対して実践的なアドバイスを行う。
2025年5月16日(金)に開催するキックオフイベント「クロッシングデイ 2025 Spring」は、「MEISEI CROSSING BASE」の目的である「ものづくり・しくみづくり・DXによる社会課題の解決」をテーマに、各分野で活躍する起業家を招き、起業のリアルや魅力、成功の秘訣などを語ってもらうほか、地域の事業者などが抱える課題に学生がチームで取り組むテーマを発表する。また、参加者同士が気軽に語り合える交流会も開催する。参加費無料。定員50名程度。
参考:【明星大学】学生の起業支援プロジェクト「MEISEI CROSSING BASE」 キックオフイベントを5月16日に開催