2025年4月に開幕した『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』に「クラブチケッティング」制度が導入され、一部加入校のホームゲームで観客から入場料を徴収する有料試合が始まった。入場料は一般1,500円で、大学生や高校生、障害者手帳の交付者、日本サッカー協会後援会会員は無料となる。

 筑波大学体育スポーツ局は2022年より「TSUKUBA LIVE!」を開催し、地域との一体感を育みつつ大学スポーツの価値向上を図ってきた。関東大学サッカー連盟も2023年度からホーム&アウェイ制を導入し、先進的な取り組みを進めている。

 今回関東大学サッカー連盟が導入した「クラブチケッティング」制度は、連盟が認めた大学に限ってホームゲームで入場券を販売し、収益を受け取ることができるというもの。2025年度の対象校は筑波大学、中央大学、桐蔭横浜大学、東海大学、流通経済大学(4月3日時点)。

 これまで関東大学サッカーはホームゲームの運営費用を大学の運動部が負担してきたが、この制度の導入により大学がチケット収入の権利を有する新たな段階に入った。大学がホームゲームの収益を得ることになり、野球やアメリカンフットボールなど大学スポーツが盛んな米国などと同じステップに立つ。

 筑波大学は4月16日、筑波大学第一サッカー場(茨城県つくば市)であった中央大学戦から新制度を導入した。今後は収益をホームゲームの運営経費に充てるが、将来は学生の活動充実につながる費用にも活用し、大学スポーツの発展を目指す。

参考:【筑波大学】日本の大学スポーツが新たなステージへ 関東大学サッカー連盟主催『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』にて有料試合開催が決定〜筑波大学が実施予定チームに選出〜(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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