明治大学は、新型コロナウイルス感染症の影響拡大に鑑み、授業開始日を2020年5月7日まで延期することを決定した。このような状況の中、同大学の国際日本学部、岸磨貴子准教授のゼミナール(教育工学)では、教育活動継続の観点および学生の主体的な取り組みの一環として4月8日から、ZoomなどのWEBツールを用いて、自主的なゼミ活動を開始している。
オンラインによる第1回岸ゼミには、32名の学生(3・4年生合同)が出席。学生発案のZoomプライベートチャット機能を活用したジェスチャーゲームでアイスブレイクした後、学生が取り組むプロジェクトについての意見交換や3~4名のグループワークなどを実施した。時折言葉に詰まってしまう3年生に4年生がチャット機能を用いてフォローを入れる場面もあり、オンラインならではの“繋がり方”を発見できるゼミ活動となった。
オンラインでのゼミ活動に参加した学生からは、以下のような、オンラインゼミへの前向きな意見が聞かれた。
『双方向でのビデオ会議によるゼミ参加に最初はとても不安がありましたが、オンラインでも問題なく他人の意見をしっかり聞くことができ、自分からも積極的に発言することができました。実際に会話が進むと、アイデアがつながって学生主体のプロジェクトの企画にも発展していきました。オンラインゼミで「朝活」の企画が提案させると、なんと、その翌日から、朝の8時にゼミ生がコーヒ−を持って集まり、朝活を実現できました!そこでは自由な会話から、さらにアイデアが広がっていきました。物理的な距離を超え、オンライン上の空間でつながることで、新たな可能性をいくらでも作れることを、オンラインゼミで学べました。(国際日本学部 3年生)』
『少人数のグループに分かれてのディスカッションと全体シェアで触れた多様な意見を通じて、自分の中になかった考え方を見つけることができました。また、今回のゼミでオンライン独特の距離の近さを感じました。教室での講義では、大人数の中でなんとなく発言がしにくいと感じることもあります。しかしオンラインだと、先生も学生も同じ画面で、同時に一人ひとりの表情を見ることができ、不思議と距離が近く感じました。こんな時だからこそ、オンラインの良さを発見し、より良い学びの場を作っていけるのではないかと感じました。(国際日本学部 3年生)』