2020年5月25日、実践女子大学は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、独自に給付型奨学金「緊急時対応修学支援金」を創設した。経済的に困窮する在学生に対して1人8万円を支給する。申請受付は5月20日から6月末まで。
「緊急時対応修学支援金」は、実践女子大学の大学生や短期大学部生、大学院生のうち、2019年の世帯の年収(給与収入)・給与以外の年間所得が一定の基準をクリアした家庭が対象となる。支給審査においては、2020年4月から文部科学省が給付型奨学金に関して施行した「高等教育の修学支援新制度」を参考に行うが、「家計」「学業成績」の2つある基準のうち、「家計」基準をクリアすれば、学業成績は問わず、奨学金を支給することとした。
「家計」基準は、世帯の人数や世帯構成、構成員の収入の有無・種類(給与、パート収入など)に応じて決まる。例えば、親子4人世帯(親の1人は無収入)の場合、サラリーマン世帯は年収461万円以下、給与所得以外が収入源の世帯は年間所得額が306万円以下の世帯が対象となる。
実践女子大学独自の「緊急時対応修学支援金」の受付期間は5月20日から6月末まで。申請者は必要書類を用意し、同大学日野キャンパスの学生総合支援センターに郵送。その上でWebから登録申請を行う。