岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)医療情報化診療支援技術開発講座(整形外科)の長谷井嬢教授(特任)と日本電子専門学校は、小児がん患者のためのVR(仮想現実)リハビリテーションプログラムを共同開発した。2025年9月開催予定の「東京ゲームショウ2025」にて、障がいの有無 を問わず誰もが楽しめるゲームを紹介する新設エリア「オールアクセシビリティーコーナー」にて初公開する予定。
長谷井教授と日本電子専門学校は、小児がん治療に伴う長期入院によって生じる患者の身体的・心理的負担を軽減して、リハビリ継続へのモチベーションを高めることを目的に、エンターテインメント性を取り入れた2種類のVRコンテンツ「魔法使いコンテンツ(上肢訓練)」「 自転車コンテンツ(下肢・持久力訓練)」を制作した。
開発には、日本電子専門学校のゲーム制作科をはじめ、アニメーション科、アニメーション研究科、コンピュータグラフィックス科、電子応用工学科の学生による学科横断チームが参加。同校が持つゲーム制作の専門技術と岡山大学が提示した臨床現場のニーズを掛け合わせ、「楽しく続けられるリハビリ」の実現に取り組んだ。
小児がん患者にとって、リハビリは身体機能回復のために不可欠だが、痛みや入院生活のストレスから継続が困難になることがある。本プログラムは、そうした課題を解決し、より前向きにリハビリへ取り組める環境づくりを目指していく。
参考:【岡山大学】“つらい”を“楽しい”に変える! VRリハビリを岡山大学と日本電子専門学校が共同開発