新たに設ける学部では、工学部を物質工学、電気電子応用工学、情報工学、知能・機械工学の4課程からなる課程制とし、物質と電気電子、情報と知能といった隣同士の課程でマルチプル・メジャー制度を設け、「タコ壺型」の教育・研究に陥らないようにします。建築学部では、かつての構造計算中心から、デザインや都市計画などについても学べるよう時代に合ったカリキュラムを提供します。工学系であると同時に、総合政策学部と連携し、理系、文系双方の視点から学びを深めてもらおうと考えています。

 さらに、理学部は、1961年の西宮上ケ原キャンパスでの発足時の名称に戻し、私学としては唯一、電波、X 線、赤外線の3つの天文学を揃えた「物理・宇宙学科」を創設する点が大きなトピックスとなります。

 生命環境学部では、国際的なPBL(課題解決型学習)プログラムに力をいれるとともに、植物、昆虫、微生物について機能分析などから取り組む「生物科学科」を創設します。また、医学部ではないものの、生命について学べる生命医科学科の充実も図りたいと考えています。
 以上ご紹介した予定、構想のほかにも、1年半後の開設までには企業との連携も含めたいくつかの仕掛けも用意しようと考えています。

※8:新設の学部・学科・課程の名称は仮称(設置構想中)。今後、変更になる場合がある。総合政策学部は現在の590名を495名にする一方、建築学部を含む理系は805名と増やす予定。
※9:4月にはSDGs推進本部を発足。中でも大きな柱であるエネルギー問題については、理学部の次世代有機ELやパワーエレクトロニクス、生命環境学部の人工光合成、建築学部のネット・ゼロ・エネルギービルの研究などに期待が集まる。
※10:全学生が自身の所属学部や主専攻の学び(ホームチャレンジ)に加えて、異なるものとの出会いの場に挑戦する(アウェイチャレンジ)独自の教育制度。「インターナショナルプログラム」(留学等の国際交流)、「副専攻プログラム」(他学部での体系的な学び)「ハンズオン・ラーニング・プログラム」(社会での実践型学習)の3つから構成される。

 

 

関西学院大学 学長

村田 治先生

1955年生まれ、東京都出身。1980年3月 関西学院大学経済学部卒業、1982年3月 同大学院経済学研究科博士課程前期課程修了、1985年3月 同博士課程後期課程単位取得退学、経済学博士。1989年関西学院大学経済学部助教授を経て、1996年教授。教務部長、経済学部長、高等教育推進センター長を務め、2014年より学長。2017年より中央教育審議会委員。専攻はマクロ経済学、景気循環論。著書に『公債と財政赤字のマクロ理論』(有斐閣 1996年)、『現代日本の景気循環』(日本評論社 2012年)など。あしなが育英会副会長(2005年~)も務める。大阪府立生野高等学校出身。

 

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大学ジャーナルオンライン編集部

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