まず、改革3:「初年次教育・キャリア教育の拡充」については、「HACCP管理者研究カリキュラム」「食の情報分野」の導入、「未来共生科学×SDGs」の推進など、学部・学科の特性を活かした新教育プログラムを展開する。国家試験受験資格以外にも、食品や環境、動物などにかかわる各種の資格取得について、学部・学科の枠を越えて資格を取得できる環境を整備し、卒業後のキャリア形成の支援強化がはかられる予定だ。

 次に改革4:「ゆとりをもった学修日程の設計」では、従来、基本単位2単位の授業で1日当たり2コマ50分授業を半期「15回」実施してきたものを「14回」に短縮することに加え、再試験期間(前・後期約1週間)を廃止する。これにより夏季・冬季の休業期間を3~4週間増加させ、学生たちに長期インターンシップや課外活動、研究活動への参加をうながしていく。

 改革5:「市民に開かれた教育の推進」については、社会人再教育へのニーズが高まっている社会情勢を受けて『麻布大学発の教育セミナー』を開催するなど、リカレント教育の強化・拡充を推進する。HACCPシステム管理者養成研究への卒業生、社会人の受講受け入れ、海外でのHACCP研修の実施についても報告が行われた。

 また、これに合わせて、新型コロナウイルス感染症の蔓延を防ぎつつ、学生の希望に合わせた新しい教育を展開していくため、Google™の「G Suite Enterprise for Education」を全国の大学ではじめて導入した事例や、オンライン授業の実施など、「with コロナ時代の教育体制整備」についても発表が行われた。

 「麻布未来プロジェクト130」の紹介に続いて行われたのが、学校法人麻布獣医学園理事で獣医学部長の村上賢教授と、ヒトと動物の共生科学センター長で獣医学部動物応用科学科の菊水健史教授による、「知識集約型社会を支える人材育成事業」への麻布大学の取り組みに関する説明である。

 当事業は、Society5.0時代などに向け、全学横断的な改善の循環を生み出すシステムの学内形成を実現しつつ、今後の社会や学術の新たな変化や展開に対して柔軟に対応しうる能力を備えた人材を育成することを目的に、2020年6月より文部科学省が公募を実施したものである。

 募集が行われた2種類の教育プログラムのうち麻布大学が申請したのが、特定の分野で特に優れた資質を有する学生に早期からさらに高い水準の教育機会を提供し、その才能の一層の伸長をはかることで、知識集約型社会において日本をけん引していく人材を養成するカリキュラムを構築し、学内および他大学に普及・展開するプログラムを対象とした「メニューⅡ 出る杭を引き出す教育プログラム」である。今回の説明会では、同年11月に当事業に採択されることとなった「動物共生科学ジェネラリスト育成プログラム」に関する紹介が行われた。

 

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麻布大学

動物、食、環境、健康といった私たちの暮らしに密接な学びで、スペシャリストをめざす!

麻布大学のルーツは、明治23年(1890年)、與倉東隆によって東京の麻布(現 港区南麻布)に開設された「東京獣医講習所」にさかのぼります。1950年に麻布獣医科大学として開学、1980年に麻布大学に改称。麻布大学では建学の精神「学理の討究と誠実なる実践」のもと[…]

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