これからの社会を生きていくために必要な学びを
城西大学は2021年4月に「数理・データサイエンスセンター」を発足させ、文理を越えた教育プログラムを策定。特に新入生を対象に「データサイエンス入門」を開講し、学生はこれからのデータ駆動型の社会で生きていくために欠かせないスキルを身に付けています。
また、大学での学びをスムーズに開始させるための初年次教育、学部学科の境界・ハードルを越えるリベラルアーツ教育やキャリア教育、地域の問題解決に取り組む少人数・探究型のセミナーなどの充実も図っています。
オープンな環境整備をさらに進め、学びにも大学や学部の「枠」を超えた横のつながりが生まれるような機会もつくっていきたいと考えています。
例えばテーマを設定し、学部を問わず学べるような講義を通して様々な考えに触れられる機会を設けたり、埼玉に位置する大学としての地の利を生かし近隣の大学や地域社会、地元企業とのコラボレーションなどを実施することで、学生の中に眠っている興味・関心を顕在化させたい。
実際にこのような学部横断型産学連携教育プログラムも始まっています。学生自身が「これやってみたい」「おもしろい」と実感したり、少しでも自信をもてる経験ができれば、それが思いもよらぬ力を発揮して学びを深める原動力となるからです。
高校生へのメッセージ
「サラダみたいな大学」です
「協創力」を育てるには「仲間」が必要です。城西大学には部活動やボランティア、資格取得学習など、「仲間」と出会うための様々な機会が用意されています。
また、23号館には先生や学生が集い、語らい合うことのできる広々とした空間が数多くあります。教職員、ゼミやサークルの仲間と自由な雰囲気の中で様々な意見を出し合い、一緒に世の中の問題について解決方法を探り、場合によっては行動に移す。このような学びによって皆さんたちの「協創力」が育まれるでしょう。
サラダは色も形も味わいも違う素材が隣り合い、その上でそれぞれの個性をちゃんと残したまま一つのおいしさを一緒につくっています。まるで「サラダみたいな大学」、それが城西大学の目指す姿です。
世の中は正しい、正しくないでは割り切れない問題もたくさんあります。教科書に沿って「正しいこと」を教わるだけでなく、多くの問題に立ち向かえるよう、生涯学び考え続ける方法をここで身に付け、主体的に仲間と協創できる力を是非とも養ってください。
城西大学・城西短期大学 学長
藤野 陽三
専門は土木工学、特に長大橋梁などのインフラの計画・建設・保全防災。レインボーブリッジなど内外の数多くの橋に関わる。1972年、東京大学工学部土木工学科卒業、74年、同修士課程修了、76年、ウォータールー大学(カナダ)博士課程修了、77年、東京大学地震研究所助手。筑波大学構造工学系助手、講師を経て82年、東京大学工学部助教授、90年、同教授、2013年、東京大学名誉教授。14年、横浜国立大学先端科学高等研究院上席特別教授。20年、横浜国立大学名誉教授。20年4月、城西大学学長、22年4月、城西短期大学学長兼務。07年、紫綬褒章。19年、日本学士院賞。
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